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左中耳に褐色の液がみられます |
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チューブ挿入術後の左鼓膜 |
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中耳に滲出液が貯まるため、患児は聴力が落ちます。
最近テレビの音を大きくするとか、名前を呼んでも返事をしないとか、よく聞き返すなどの変化のため母親が気づくことが多いようです。
家族の注意深い観察により早期発見が可能です。
急性中耳炎の炎症が長引いたりしても起こりますが、知らないうちに起こっていることもあります。
鼻汁を長期に出している子供や鼻をよくすする場合は注意しましょう。
知識の吸収が旺盛な成長期に、このような状態を放置すると、精神的発達に重大な影響を与えます。 |
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5歳前後の子供がカゼをひいた後などによく発症しています。この時期は咽頭扁桃(※)が大きく耳管(上部解剖図参照)の働きが悪くなり易いためです。
※別名:アデノイド |
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治療は鼻をきれいにすることが最も大切なことです。
その上に鼻から中耳に空気を送る方法(耳管通気)を行います。
難治性の場合は鼓膜切開を行う方法もあります。
このときもレーザー装置を用いて穴を開けています。レーザー手術では穴の大きさを自由にできるため、2〜3週間穴を開いたままにでき、治癒に効果的です。
さらに難治性の場合には鼓膜にチューブを留置しなければならない症例もあります。 |
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適切な治療をせず放置した場合、将来、真珠腫性中耳炎や慢性中耳炎になり、手術が必要になることもあります。 |
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